アナログフィッシュ@京都磔磔

今回の磔磔は行こうかやめようかさんざん悩んだけど、行って良かった。1年ぶりの京都。前回の磔磔でのライブはとても切なくて悲しかったので(あたしの中ではある意味、斉藤さんが脱退したことそのものより悲しかった)、メンバーがMCで何度も言ってたとおり「バンドで帰ってきた」このライブが観れて、気持ちに一句切りつけられた気がした。
ライブ中盤の「最近やっと鍵盤をうまく使えるようになってきて。3人に鍵盤を足すんじゃなくて、鍵盤を含めて1:1:1:1でやっていきたい」っていう下岡さんの話が聞けたことが、今回のライブの1番の収穫だった。この後にやった「平行」と「ベッドのフューチャー」が、ものすごく良かった。本当のことを言うと、アナログフィッシュにキーボードはいらないんじゃないかと思っていた。キーボードを入れることで今までのバランスが崩れたように感じることはたびたびあったし、今も曲によってはまだそれがあると思う。「FISH MY LIFE」の曲や新曲は良くても、既に3人で出来上がっていた曲に鍵盤を入れて、今まで以上に作り上げるのは、やっぱり難しい。今までの曲に思い入れのあるあたしは、だったら鍵盤抜けばいいじゃんって思ってた。それが1番簡単で確実だと思ったから。でも今日、「鍵盤を入れてやりたい」っていう話が聞けたから、今日の「平行」や「ベッドのフューチャー」がすごく良かったから、自分の勝手な思いは捨てた。斉藤さんの脱退とは関係なく、ライブのゲストに木村さんを呼んだ去年の前進座の時には既にこういうことがしたかったんだろうなって、やっと気付いた。ピアノが印象的な「ベッドのフューチャー」の冒頭は、アナログフィッシュの曲じゃないみたいに聴こえた。変わることってすごく難しくて、結果が良ければ認められるし、結果が見えなければ嘆かれる。あたしはこの先、この変化を受け入れて、もっとアナログフィッシュが好きになるんじゃないかって思った。今日のライブに来たからこそ感じたことだと思うので、本当に来て良かった。
て、感想はここまでにしようと思ったんだけど、シーケンサーを使うのをやめて自分たちの演奏だけになった「PARADOX」のことも書いておく。最近あたしは「PARADOX」がとても好きで、今日もすごく聴きたいと思ってた。生演奏だけにするっていうのは、この曲に思い入れがあるからだと思うから、とてもうれしかったけど、正直まだ未完成という感じがした。「みんなに歌ってほしい」と言ったサビの部分は、後ろからじゃ客が歌っているかわからなかったけど、いつもどおり力強くてすごく良かった。でも、それ以外の部分は、いまいちだったと思う。生演奏でどこまでできるのかとか、楽器が出来ないあたしには全然わかんないけど、もうちょっとなんとかなるもんじゃないのかなって思った。期待してた分、少し残念で、でもそのうち今日のことをひっくり返すような「PARADOX」が聴けると思うので書いておく(実はあの時こう思ったんだってのを後で書いても説得力がないので、思ったこと全部書いておく)。
あと、もう1個、佐々木さんが最後の「Hello Goodbye」の曲紹介で「旅立ちの歌を歌います、ハッピーエンド」つって曲名を間違えたことがおもしろすぎたのでついでに書いておきます。自分でも言ってたけど、大事なところで大きく間違えすぎ!思い出してあと3日は笑える。下岡さんが佐々木さんをいじめたくなる気持ちがすごくよくわかった(笑)。そういうところが佐々木さんらしくて、そういうところもアナログフィッシュの魅力なんだと思うけど。

1.ダンスホール 2.Clap Your Hands! 3.スピード 4.チアノーゼ 5.ほら 6.Low 7.無力のマーチ 8.ラジオ 9.ハッピーエンド 10.世界は幻 11.平行 12.ベッドのフューチャー 13.PARADOX 14.Hello 15.アンセム 16.Sayonara 90's 17.Hello Goodbye <アンコール>18.BGM 19.Life Goes On

以下携帯からのリアルタイム更新分(上と写真がかぶっているのでたたむ。)