さがしもの (新潮文庫)

さがしもの (新潮文庫)

32冊目。面白かったです。特に「彼と私の本棚」がよかった。彼氏の人と別れることがあったらたぶんこんな気持ちになるのではないかと思いました、別れませんけど(笑)。本をテーマにした短編集なので、読み終わってから自分の本に関する記憶を辿ってたんですが、幼稚園とか小学校の頃は、母親が夜寝る前に「アルプスの少女ハイジ」とか「十五少年漂流記」とか自分で読むには難しい本を読み聞かせてくれて、毎日少しずつ読んでもらうのがとても楽しみだったのをふと思い出しました。兄と2人でその寝る前の時間が待ち遠しかったこと、21時には寝ることになってたビデオもゲームもインターネットもない頃。それを思い出しながら、パソコンに向かって夜更かししている。