■

怖い夢を見た。小学校の校庭にいて、そこにトラックに乗った男が人を轢きにやって来る。犯人は捕まらず、また来るというので、どうやって逃れたらいいのかとひたすら恐怖に震えるという夢。連日のニュースがあたしの脳を侵しているのね。夢でよかったと目覚め、でも１日中嫌な感覚が付き纏っていた。夢でもこんな気分になるのに、実際に経験した人は、目撃した人は、どうやって暮らしているのだろう。生と死は隣り合わせで、今この瞬間に自分が死ぬこともあるというのは知っている。でも普段それを忘れているのは生きる術なのだと思う。今日、あたしの好きな人達はちゃんと元気で、ちゃんと家に帰れただろうか？ふとした瞬間にそれが気になって、猛烈に不安になったりする。あたしの好きな人が今生きていない可能性。それを気にして暮らすだなんて、なんだかあれ以来ちょっと生きにくくなった気がする。なんて悲しい出来事だったんだろうと改めて思う。