タクシデルミア〜ある剥製師の遺言〜

7本目。http://www.espace-sarou.co.jp/taxidermia/
グロいのが苦手な人は観ない方がいいと思います。性器、嘔吐、肉、内臓・・・結構すごいです。そういうの平気な人は割と面白く観れると思います。兵士の祖父、大食い選手の父、剥製師の息子の3世代に渡る話。性欲とか食欲とか人間の欲望を極端に表現したり、剥製で生を形にして閉じ込めてみたり、生きることを描いた映画。生きるってグロいと言われていることがないと存在しないものなので、そういうシーンが多いのもわかるような気がします。フッと呆れ笑いをしたくなるシーンも多いし、床がくるくる回って場面が移り変わったり、(一瞬)美しい(と思わせる)ポップアップ絵本の中に入り込んだりと映像も面白いし、映画自体が長くないのもあって、最後まであっという間に観れます。ただ、個人的には締めである剥製師である息子についてもう少し話がないと、ああいう結末にいきついた動機があまりよくわからないと思うのですが・・・。理解力がないだけかな。とりあえず、もう1回観たい!とは思わないけど(笑)なかなか印象的で面白い映画でした。そういえば、全体的に黒ずんだ感じの映像とか、グロいシーンとかで、ギャスパーノエの映画を思い出した。