bjork@日本武道館

bjorkを観るのはフジ以来、今回で3回目。初めて観た前回の来日公演の時は確かチケット販売が抽選制で、チケットを本当に必死で手に入れたという感じだったけど、今回はSMASH会員先行であっさり早々に確保出来てしまい(まぁその分お金払ってるんだけど)、1万円というチケット代も冬のバーゲンで散財したのに紛れてカードで落とされてしまったので、なんだか全然実感がなくて、武道館の席についてもまだ、本当にこれからbjork出てくんのかな?とか思ってた。カップルとカップルの間の居心地の悪い席で1人、開演時間(30分近く押した)まで小さくなってたせいもあるけど。
もちろん当然ビョークは出てきた。1階席のあたしの席からは全体をよく見渡せても、やっぱり距離はあって顔とか衣装の感じとか全部なんとなくしかわかんなかったんだけど、でもそれは間違いなくビョークで、出てきただけで泣きそうになった。いるだけですごく特別な感じがした。さっきまでカップルに挟まれてこじんまりと座ってたあたしは、始まってすぐ立ち上がって(周りは結構座ったままだったんだけど)、そのまま最後まで立ちっぱなしで観た。ふだんテンションが低くてあんまり興奮したりしない方なんですが、終始気持ちが高ぶってひたすら気持ち良かった。その気持ち良さのピークは「All Is Full Of Love」で、あたしとステージ以外は全部海みたいな感覚になった。俯瞰してるみたいな、永遠に続く広い場所にいるみたいな気分。あれ、本当に過去にないくらい気持ち良くて忘れ難い気分だった。あとは「Hyperballad」のピンクの照明。そしてアンコールの「Declare Independence」の紙吹雪と黄色の照明で見えたミモザ。印象的な視覚のイメージは、いつまでも消えにくいから有り難い。素敵だったなー素敵だったなー。いつまでもうっとりしてしまう。
アンコールまで終わって時計を観たら1時間半も経ってなくてびっくりした。もっとたくさんやったように感じたくらい、濃くて過不足ない完璧なライブ。もっとたくさん曲が聴きたいっていうんじゃなくて、これをあと何回でも観たいという感じ。本当にこんなライブってあるんだなーと感心して、それを体験できたことを幸せに思った。途中であたしはビョークのことを神様とかそういうものに例えたくなったんだけど、「アリガト!」なんて言葉を発するたびにあたしと(一応)同じ人間なんだよなーと思い直して、神様じゃないから、こんなに感動するんだろうなと思った。

01. Intro - Brennið Þið Vitar
02. Earth Intruders
03. Hunter
04. All Is Full Of Love
05. Unison
06. Immature
07. Vertebrae By Vertebrae
08. Jóga
09. Hope
10. Desired Constellation
11. Army Of Me
12. Bachelorette
13. Who Is It
14. Cover Me
15. Wanderlust
16. Hyperballad
17. Pluto
encore
18. Anchor Song
19. Declare Independence
http://www.bjork.com/