BOY A@シネ・アミューズ 

10本目。http://www.boy-a.jp/home.html。内容に触れるのでたたみます。
少年時代に犯した重い犯罪の刑期を終えて14年ぶりに社会復帰した青年。名前も変え、過去を捨てて、新しい世界に出る。いわゆる青春時代をずっと刑務所(施設?)で過ごした彼にとっては、すべてが新鮮で輝いた世界。友人も恋人もでき、全てが順調。でも、実際に過去を捨て切ることは出来ず、本当の自分を誰にも明かせないことに悩み、自分の犯した罪に苦しみ続ける。その罪を知らない私たちは、純粋に一生懸命に生きる彼に好意を持つ。「天使に見えました」と手紙を書いたあの女の子のように。だけど彼が犯したのは、世の中に衝撃を与えた大きな大きな事件で、彼がどんなに変わろうがどんなに一生懸命生きようが、知っている世間はそれを忘れない。恋人が彼に言う「私1人なら赦したわ」というセリフはとてもリアル。テーマは重く、ラストはとても悲しい。でも観るべき映画だと思う。どうすれば罪は赦されるのか。人は変われるのか。自分なら赦せるか。報道はどこまで正しいのか・・・色々なことを考える。
主演のアンドリュー・ガーフィールドは本当に素晴らしかった。表情がとても可愛らしくて、それだけで十分惹かれる。恋人のミッシェルもすごく良かった。主人公の恋人がああいうキャラってうまいなーって思った。すごく引き立ってたと思う。他のエピソードとか人物とかも、本当によくできているというか、隙がないというか。全部よく出来てるから余計切ないんだろうなって思った。時間があればもう1回でも観たいと思った。
あと、オフィシャルでコメント寄せてるのが、ベンジーだったり若月だったりするのもなかなか面白いです。